個人情報保護法ができたのは、その情報から問題が発生するからです。
誕生日からパスワードが割り出されたり、その他色々なトラブルに繋がりますから。
ただ、法律だけでは個人情報は守れません。
憲法9条だけでは国が守れないのと同じで、法律は違法者を取り締まる力がないと意味がないのです。
インターネット上で、確実にそれを取り締まる事はできません。
私は沢山のメールアドレスを持っていて、各サービス別のメールアドレスを割り当てたりしています。
そうすると面白いのが、スパムメールが送られ始めるメールアドレスが出てくるのです。
公開しているのがそこだけですから、流出先は当然そのサービスだと分かるのですが、だからと言ってそれはそのサービスを提供している人が流出させたものでしょうか。
完全なセキュリティは存在しないネットの世界です。
絶対に知られてはいけないと思われるものも、アノニマスにかかれば簡単に盗み出されてしまいます。
一応『個人情報保護法』という法律はありますが、実質ネット上に個人情報が乗っかっている時点で、自分の個人情報は守られないと考えていいでしょう。
リアルで何かしらのサービスを受けていたら、その情報は間違いなくネットでやり取りされています。
個人情報は知られて当然なのです。
個人情報が知られると危険、だけれど今は知られて当然の時代です。
だったらどうすればいいのでしょうか。
情報と個人を繋げないようにする事が大切ですね。
何処の誰とも知らない人の情報は、少なくとも悪用される可能性は少ないでしょう。
だから別にそこは仕方がないという事でいいのです。
問題は、本人につながった時に起こります。
その人の顔が見えた時に情報は悪用されるのです。
名前と住所と電話番号と誕生日が流出したとしても、普通の人はこれを悪用できたりはしません。
せいぜいオレオレ詐欺に利用したり、ダイレクトメールを送るくらいのものでしょう。
しかしここにどんな人か分かる情報が加わると問題です。
ネット上で気に入らない発言をしている人なら報復に使われるかもしれません。
大きな買い物をしまくっている人だと分かれば、別のアプローチがありそうです。
全てはどんな人なのか分かるとマズイのです。
今はインターネットの時代ですから、インターネットを使うのはいいのです。
個人情報も、インターネットをしていなくてもどうせどこかから洩れます。
だから、個人情報と本人像を繋げない事が大切なのです。
あるサービスに個人情報を登録したら、そこではなるべく本人を隠すようにした方がいいでしょう。
発言するのなら、当たり障りのないように心がけます。
そしてぶっちゃけトークをするのなら、完全匿名の所が望ましいですね。
個人情報を一切登録しない所がいいでしょう。
AmazonやGoogleに情報を登録しているのなら、そういった所での発言は避けた方が良いかもしれませんね。
まあ大手ですから、そう簡単に情報が洩れるとも思えませんけれど。
個人情報はもはや洩れて当然のものです。
大切なのは、個人の人物像と繋げない事です。
要するに、ネット上での言動には気を付けましょうって話ですね。
個人情報保護法の知識〈第3版〉 (日経文庫)
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