政府が、北方領土の2島返還を最低限の条件にしたとか報道がありました。
これって平和条約が結ばれた時に既に約束している事ですから、特におかしな話ではないですよね。
まあ約束した時はソ連だったでしょうけれど、それ以上をどうするのかがやはり国民の気になる所ではあります。
ただ、こういうあたり前の情報を出すという事は、政府も国民の反応を見ているのだと思いますね。
『とりあえず、2島返還で許してくれる?』みたいな感じです。
ハッキリと言いましょう。
半分の国民は興味ありません。{笑}
ただどうせ、『2島で妥協するのか?』とか、『4島が絶対だ!』なんて報道もあるでしょうから、一定数反対する人もいると思います。
でも本当の所はどうなんだって所ですよね。
結論を言いましょう。
とりあえず2島で良いですけれど、これは日露だけの問題じゃないので、いずれまた領土問題は表に出してくる必要があるという事です。
今回は、2島の即時返還と経済協力で五分の取引をし、再び問題になってもお互い大丈夫な状況にしておきます。
そしてある程度日露関係が良くなった所で、再び領土問題は考えていかなければならないです。
それには理由があるんですよね。
2島だけで日露間が完全に良い関係になるのなら、それはそれで選択肢としてはアリです。
しかしこれは2国間の問題には収まりません。
これからの世界秩序に影響する大きな決定となるのです。
一言で言うと、今のままの世界でいいのか、それともより良い世界にしていくのかって話です。
今の世界は『戦争に勝てば何をやっても正義で許される世界』と言えます。
第二次世界大戦で、戦勝国側にも色々と問題があったにも関わらず、それを全て無きものとしました。
そして罪を全て敗戦国側に押し付けた形です。
今の世界秩序は、その上に存在しています。
だから戦争にはルールが決められていますが、いざとなったらどこの国も破る可能性がありますし、それでも勝てば確実に許されてしまうのです。
そんな世界に疑問を突きつけたのが北方領土問題なのです。
勝てばなんでも許されるのはおかしいから、北方領土は返せと言っているのです。
これは世界を良くして行く為の戦いでもあります。
その第一歩とするのか、ここで諦めるのか、2島返還は内容によって大きく意味が違ってきます。
私はとりあえず2島返還で良いですよ。
ただし、ちゃんと裏では話を付けておくべきですね。
ある程度両国関係が落ち着いたら、その他の島についても議論しましょうと。
北方領土問題は、これからの世界ルールを決める大きな問題です。
しっかりと理解した上で国民も声を上げて欲しいですね。
緊迫の日露交渉! 「北方領土」返還への道 (別冊宝島)
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