何やらおかしな事を言う人がいるようです。
『二重国籍を認めるべきだ!』
確かに世界には二重国籍を認めている国もあります。
それはその国だからできる事でもあり、それが良いとは限りません。
そして更に政治家となると、これは完全に許されるものではなくなるのです。
二重国籍を持つ者にはメリットがあります。
例えば日本とアメリカの国籍をもしも持つ事ができたら、両方の国の国民権利を得る事ができるのです。
日本人が入れない国でも、アメリカ人なら入れるかもしれません。
アメリカ人がテロの標的になっている時でも、日本のパスポートを見せれば助かるかもしれません。
国籍を複数持つという事は、その分メリットがあるのです。
しかし逆にデメリットもあります。
先ほどの例でいえば、アメリカ人が入れない国は、両方の国の国籍を持っているが故に入れなくなるかもしれません。
日本人のパスポートを見せて命乞いしても、アメリカ人でもあるから殺されるかもしれません。
まず二重国籍にはメリットとデメリットがあり、その両方を受け入れなければならないという事を理解しておかなければなりません。
両国で選挙権は持てても、被選挙権は持てないなんて事もそうなりますね。
だけどこれは、二重国籍者が受け入れなければならないものなのです。
その理由ですが、簡単な話です。
両国で権利を得られると言う事は、両国の義務も当然果たさなければなりません。
例えば今の中国には国家総動員法というのがあり、それによれば中国共産党の命令は絶対に聞く必要があります。
中国国籍をもっているという事は、それも受け入れているという事です。
そんな人が例えばアメリカの政治家になって、本国から中国に有利な政治を求められたら、それを守らなければならないのです。
アメリカの国益の為に働くアメリカの国会議員が、中国の利益の為に働くっておかしくないですか。
たとえばこの人が大統領にまでなったとしましょう。
中国の一般人民である人が、アメリカの大統領ですよ。
中国の法律を守るべき人がそんな事になったら、中国の法律によってアメリカを動かせるという事にもなるのです。
これはとんでもない事ですよね。
つまり他国を侵略したければ、自国の国籍を持って自国を愛している人を、他国の大統領にしてしまえばいいのです。
これでその国は属国となるでしょう。
もちろんそんな事が起これば国民の反乱はあるでしょうが、ライバル国が混乱するだけでもいいのです。
そんな大きな穴の空いた制度、絶対に認めるべきではないですよね。
他国の統制下にある人が、自国の指導者になる事は恐ろしい事です。
悪意が有れば、支配したり混乱させたりする事はたやすいです。
こういう大きな問題があるから、二重国籍は認められていないのです。
政治家の国籍は重要なのです。
よく理解して、日本の国民の幸せの為にはどうするべきなのか、しっかり考えて欲しいですね。
属国民主主義論
ε===(っ≧ω≦)っ