今日は国について考えます。
前にどこかで書きましたが、銀河英雄伝説という作品の中で、人気キャラのヤンウェンリーが言っておりました。
「国家とはたんなる道具に過ぎない」と‥‥
確かにこれはその通りではあります。
そして道具とは利用するものですし、その考えは間違ってはいません。
しかし、それだけだと私は危険だと感じます。
世界中どこの国だろうと裕福に暮らせればいいと思っている金持ちは、金儲けの為に戦争したりしますよね。
国はたんなる道具なのだから、利用するだけの事です。
そういう考えの人が国をないがしろにして戦争を起こしている事実もまたあるのです。
だから私は、もう少ししっかりとした理解が必要だと考えます。
国家は道具かもしれません。
でも、国家といわれている通り、これは先祖代々が築き上げてきた大きな家でもあります。
家は確かに道具ですが、その人にとっては大切なものではないでしょうか。
財産をカギをかけて守ってくれている場所でもありますし、普段の生活の場でもあります。
命よりも家が大切だという事はありませんが、無ければ無いで死ぬよりも辛い生活が待っている可能性もあるわけで、命をかけて守るべき時もあるのではないでしょうか。
国とはそもそも、自分達の生活の場や生命財産を守る為に作られた道具です。
その道具が無いと生命財産が守れないわけですから、命と同等と言えるでしょう。
しかもその道具は、ご先祖様から代々受け継がれ築き上げられてきたものです。
『単なる道具』と言うにはその域を超えています。
その辺り、しっかりと再確認する必要があると思われます。
『どこの国で暮らしたい?』『他の国で暮らしたい』
そんな風に考えている人は一度考えてみて欲しいです。
あなたの生まれた国は、あなたのご先祖様が作り上げて譲ってくれた大切な道具なのだと。
それを他のものに簡単に取り換えられますか?
別に他の国で暮らす事を否定はしませんし、移民もいいでしょう。
ただ、祖国はそんなに軽いものではないという事です。
たとえ私がアメリカや中国に移住したとしても、日本という国はご先祖様が築いた大切な国家なのです。
ご先祖様が私の為に残してくれたものなのです。
そういう気持ちを持たない人が、世界のどこかで暮らせればいいからと、国家を軽んじて戦争を起こします。
戦争特需だと喜びます。
自分の国がどうなろうと関係がないから喜べるのです。
愛国心教育がどうとかって話はありますが、愛国心は必要ですよ。
それは決して戦争をする為に必要なのではありません。
戦争しない為に国を愛するのです。
大切な国を戦場にはしたくありませんよね。
愛国心が戦争をさせるのではないのです。
国家が道具だと言うのなら、それはきっと家宝ですよ。
大切にしていきたいですね。
我々は国家がある所に生まれてきましたが、国家は人が築いて大切にしてきたものでもあるのです。
プーチンの国家戦略 岐路に立つ「強国」ロシア
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