歴史を勉強していて気が付くのは、過ちが起こる時人は極端な考えをしているという事です。
逆に考えればバランス感覚がしっかりしていれば、人が犯す過ちは減ると考えられます。
この考えは、おそらく誰もが気が付くものでしょう。
それでも尚、今もまだ極端な考えをする事を止めない人類とは何なのでしょうね。
ナショナリズムが駄目だからグローバル化、保守が違うなら革新、独裁が駄目なら民主主義、どれも極端すぎやしないでしょうか。
ナショナリズムが生まれるのは、それに正しい部分があるからです。
国を想うあまり間違いを犯したからと言って、それが全て間違いではありません。
なのに何故か、失敗した所から人は大きく逃げようとします。
例えば両脇が崖の道を歩いているとして、左側の崖から落ちた人がいたからと言って、右端を歩こうと言っているようなものです。
綱渡りほど人類は危うい歴史を積み重ねているとは思えませんが、そんなに道幅の広い安全な道を歩いているわけでは無いようです。
だから人は、左右上下前後、あらゆる方向に気を配りながら、慎重に進んで行かなければならないのではないでしょうか。
二大政党制とは、極端な二つの政党によってバランスを保とうとする形です。
人はどうも一人で立っているよりも、何処かに寄りかかって立っていたいようなのです。
多分その方が楽なのでしょうね。
だったらその楽な形で右に寄りかかっている人と左に寄りかかっている人が意見を争わせてバランスをとれば良いという考えです。
でもこの場合、一方の勢力が政権を担当し、時に偏ってしまうので時々間違いを起こします。
実は日本の形って、意外に悪くないのかもしれないと最近思いますよ。
自民党の独裁的な時代が続いていますが、自民党内に色々な考えを持った人がいます。
そして党内での権力闘争や話し合いにより、バランスをとっているのです。
自民党を右派政党だと勘違いしている人も多いですが、実際は逆の考えを持った人の方が多いのです。
ただ今は、党内のバランスと国民の声によって、少数派の意見が採用されているのです。
このように機能するのなら、悪くはないと思えますね。
世襲が駄目だとかって話も一時期出ていましたが、これも良い悪いと単純な問題ではありません。
世襲には世襲の良い所がありますし、逆に悪い所も当然あります。
後を継ぐので無能でも政治家になれたり、志が乏しくなったりする場合もあるでしょう。
しかし一方で、親を見て育ち、後を継ぐ為に勉強してきたとしたら、普通の人よりも政治家として優れているのは当然です。
全ては良い悪いではなく、良い所も有れば悪い所もあると考える事が大切なのです。
何にも寄りかからず、バランスを取りながら立っているのは疲れるかもしれません。
しかしそれをしないから人は過ちを繰り返すのです。
政治家は怠けず今何が必要なのかをしっかりと考えて政治をしてほしいですね。
国民も声を上げるのなら、多くの意見を聞いてよく考えてからにしてほしいです。
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