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2017年2月16日木曜日

文化とは思想そのものである

最近、色々な所に記事を寄稿するようになり、とてもありがたいと思っています。
ただ、素朴な疑問として気になる事があるので、少しその話をします。

記事を募集している方々が皆揃って要望として書いている事が有ります。
宗教の批判や思想的な話はNGと言うのです。
その理由はよく分かります。
まず、批判というのは記事としてあまり良くありません。
そんな記事よりも楽しい記事の方が読まれるわけだし、諍いの原因にもなります。
誰も好き好んでそんな話をアップしようとはしません。
それは分かります。
ただ思想的な話というものの線引きがちょっと難しいのです。

例えば日本の伝統文化の話をする場合、日本人としてはあたり前の思想で話をする事になります。
そもそも文化とはその地域の思想からなるもので、文化を話す事は思想を話す事になるのです。
それなのに、そういった記事をお願いされる時も思想的話はNGなわけで、ちょっとどう書けばいいのか悩みます。
たかが文化の話でも、そこには違った考えの人も絶対にいるわけで、日本人の常識は世界の非常識でもあったりするのです。
日本では遠い昔から『人殺しはやってはいけない』という思想があり、それが文化でした。
しかし世界では、たかだかここ数百年の文化に他なりません。
近くの国ではまだ100年にも満たない思想なのです。
だから、あくまで日本での記事の場合、日本人にとって当然の思想というものを歴史から読み取り、その思想で話すわけですが、それでも全てがOKとはいかないでしょう。

あくまでその境界線は、判断する側の主観でしかないのです。

そもそも記事を書く時に、差しさわりのない事だけ取り上げておけばいいという話にもなるでしょう。
しかしそんなものは既にネット上にごまんとあるわけで、それでいいのならコピペして適当に自分の言葉に変えるだけでいいわけです。
それでは読んでくれる人がいないから、個人の考えなり思想なりを多少入れていく必要があるわけで、その辺りをどう考えているのでしょうかね。

読み手側も想定して書いてはいるものの、正直これでいいのかと考えてしまいます。
やっぱりまともに良い記事を書こうとするのなら、自分のサイト用に書くのがいいですね。
まあ、要望に叶って原稿料がいただけるのならそれはそれでいいんですけれど。

単純に疑問がわいたので書きましたが、別に何かが不満とかではありません。
少しハッキリしない分、人の要望に応えるのは難しいなという話です。
それと、文化は思想そのものであるので、そういった話から思想を取り除くことは不可能です。
イスラム文化を語るのにイスラム教を抜きには語れないのです。
だからそういう視点から見ると、変な要望だなと単純に思いました。

ε===(っ≧ω≦)っ

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